エスケープルート


2013年7月6日 

名頃 (徳島県三好市東祖谷字名頃640-8)の国土交通省 四国山地砂防事務所
名頃雨量計。

7月6日 朝7時から18時まで52ミリの雨量を観測。 降り始めから7月6日20時まで累計135ミリ。高い標高の山ではもっと降っていたんだろう。



2013年7月6日 一日中 断続的に強くなったり 弱まったりしながら 雨が降り続いて 途中には 話し声も聞こえなくなる 滝のような豪雨にも遭遇した。

が、この天候のもとでも、予定どうり 名頃から三嶺 白髪山を登り 白髪池の散策などをして 白髪避難小屋で 休憩。

午後からは 更に雨脚が強くなってきていて、 白髪避難小屋から 四ツ小屋谷川のルートで 下りだすと 強い雨脚で 山の斜面いたる所で 濁流が 勢いをつけて流れだしていて とても 危険な状態になっていた。

かりに 沢を嫌って 1472m標高点の尾根を経由しても 最後に 沢本流の徒渉があり この状況では とても厳しいことが予想される。

(その点 橋のしっかりある 丸石カズラ橋は安心だが、その他 登山道のない 獣道の尾根を下りても 大雨で増水の時など 祖谷川本流、支流の徒渉がポイントになる。)

もし 引き返しのポイントを誤ると 水かさは 急に増水し うかうか すると 退路も絶たれてしまう。

この天候では この四ツ小屋谷川ルートは エスケープルート とはならないと 察知。

遠くても より安全な 一般縦走路を通って カヤハゲ 三嶺山頂経由とすることにした。

縦走路に戻っても 登山道は水路。三嶺山頂の平坦部からの第一歩 下り口の所でさえ 沢状になって水が激しく流れるほどなので 実際山稜での雨量は かなりのものだったはずだ。


四ツ小屋谷川 上部 いたる所で 濁流が激しく流れだしてきていた。


三嶺の池は オーバーフロー



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エスケープルート

「縦走の途中ですみやかに下山できる道。
また、天候の急変などによって計画のルートを避けたり、
危険箇所を回避するために利用される道。」


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剣山 三嶺 の縦走路のエスケープルートとして一般的に
以下4ルートがあるが 1と3は林道へ降りてからバスの便など不便なので注意。

1 ス-パー林道下山分岐から剣山ス-パー林道 (徳島県那賀町木頭へ)
2 丸石避難小屋から奥祖谷カズラ橋 (徳島県 三好市)
3 白髪避難小屋から ふるさと林道へ(高知県香美市 影か別府へ)
4 白髪避難小屋から名頃 (徳島県 三好市)

■那賀郡那賀町

1 次郎笈 丸石 間 ス-パー林道下山分岐から剣山ス-パー林道へ

林道へ下りてから 那賀町 木頭北川 へ出るまでが遠い

■高知県香美市

3 白髪避難小屋から ふるさと林道へ

香美市営バスを利用するとなると
http://www.city.kami.kochi.jp/soshiki/11/shiei-bus.html

 高知県香美市 別府峡谷をへて 国道195号 別府まで遠い
http://www.city.kami.kochi.jp/uploaded/attachment/2630.pdf

 高知県香美市 ヒカリ石経由 影までも遠い
http://www.city.kami.kochi.jp/uploaded/attachment/2630.pdf


■祖谷側への エスケープルートは あとが楽だが

4 白髪避難小屋から四ツ小屋谷川経由 三嶺林道をへて名頃への下山路
沢を嫌って隣接尾根 1472m標高点経由しても 最後に 沢本流の徒渉があり 増水時は厳しい。

2 丸石避難小屋から奥祖谷カズラ橋への下山路

国体橋 かずら橋など 橋がしっかりしていて 心配は無い。
一応 これが まともな エスケープルートとなりうるルートのようです。 

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もっとも 天候に応じて 山歩きを楽しむのが 山の基本。

 悪天候の時は 欲張りの計画などは 適宜天候に あわせて 計画を変更したり縮小したりするのが 安全登山の原則で これが本当に一番大切だと 反省です。