跡形もなく消える

 

ナショナル ジオグラフィック 日本版 2011年3月号

「 70億人の地球 地球を変える「人類の時代」  」

「山を削り、都市を築き、海や大気に化学物質を排出してきた人類。その活動は、未来の地球にどんな痕跡を残すのだろうか。」

 
シリーズ 70億人の地球

地球を変える「人類の時代」

「 未来に残る痕跡とは

 人類による地球環境の改変で最も目につくのは、都市の建設だろう。都市は、鉄鋼やガラス、コンクリートで埋め尽くされた巨大な人工空間だ。だが、そのほとんどは長い間には跡形もなく消えてしまう。理由は単純で、陸上では風雨による浸食作用が激しく、堆積が進まないからだ。今の時点で最も目立つものが、地質学の時間尺度では「おそらく最もはかなく姿を消すでしょう」と、ザラセウィッチは話す。」

エリザベス・コルバート 『ナショナル ジオグラフィック日本版』 2011年3月号


2011年4月27日 記