雪山アプローチ

大雪、敗退の 2011年1月16日

敗退して改めて 雪山の難さの 第一は まずアプローチにあるのが再認識できた。

ふだん 自動車で 標高の高いところにある 上の登山口まで 自動車で 一気に 登ってしまう 便利さに慣れきって しまっていると、 人間 どうしても 楽なほうに流れてしまう。

思いおこすと その昔の山歩きでは 久保から 標高差1200m以上を 当然のように 何度も 登っていた天狗塚(1812)。

それが いつの間に 西山林道が延びて 林道を使って 上の登山口から登ることになってしまい、標高差は半分、久保から西山林道までの旧 登山道は すたれた。

いまでは わざわざ苦労して下から旧道の登山道を登ることなどなくなってしまった。

だが 大雪で 除雪がないと 下の登山口から林道を歩くか 下から旧登山道歩くか。

1月16日の状態だと どちらをとっても それ相応に ラッセルがあり、 それなら距離の短いほうがいいだろうというので旧道を 選択をした。

要は 昔 ここから登っていた時代に戻っただけのこと。
山に登るには これしかないという 昔に戻っただけのこと。

みわたせば、冬場も 賑わうのも除雪の行き届いたアプローチの とても楽な一部の山だ。

本来の アプローチの長い雪山コースは だいたい敬遠される。

こうしたアプローチの困難さを 腰をすえて 克服するところに雪山のよさがあるのだが、敗退して 結果的に このことが実感できたのも1月16日の山だった。

やはり 昔の人のほうが よくあるいた

「乗合自動車は、たいてい稲核までしか行かない」 加藤文太郎

 

 

平成23年1月16日天狗塚(1812) 敗退

 

 

2011年1月19日 記

 

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