You Tube
誰でも 簡単に 放送局を開設できる時代
■漁船衝突の映像がYouTubeにUPされた。
YouTubeに投稿された 真実性のある 映像の威力と 世間一般に あたえた 衝撃を目の当たりにして まさに百聞は一見に如かずを 再認識した。
そもそも 静止画であれ 動画であれ 文字や 聞くより 強烈なインパクトをあたえる 映像のもつ強い説得力。
ラジオよりテレビのほうが 強い影響力を与えるのだろう。
もともとYouTubeのTubeとはTVのことであり これが立派なメディアとしての役割が果たせることを はからずも実証したことになった。
■今度の漁船衝突のYouTube映像が 旧来の既存メディアに与えたダメージは大きく深刻である。
既存メディアは本来のジャーナリズム精神を しっかり保持して報道しているのだろうか?
既存メディアの劣化が進んでいるのでは?
既存メディアの「映像流出」報道は 戦時中の 大本営発表の時代と たいして 変わらないのではとか、という疑念も同時に焙り出されてきたのである。
■過去の歴史をひも解けば たいていのばあい 新しいメディアの登場は つねに既存メディアと対峙する形で出てきている。
そういえば 約40年前の 中国の文化大革命のとき 壁新聞なるものが出てきて 話題をさらった。
激しい権力争いのなかで TV 新聞などの既成メディアは すでに押さえられているので 新たな情報伝達手段として壁新聞が使われたのであった。
海外で起こった 過去のクーデターをみれば放送局などを真っ先に占拠する。
権力側が情報をコントロールするのに 放送局などの主要メディアを利用するのは 常套手段で、戦前の226事件でも ラジオ放送で反乱軍の投降を呼びかけたし、戦時中の大本営発表はまさに 情報統制そのものであった。
■しかし、情報化の進展によって いまでは そう簡単にはコントロールしにくい なんとも目新しいものが続々と登場してきている。
ともかく インターネット接続環境であれば 最低限の設備としてノートパソコンとwebカメラやセルボがあれば あるいは iPhone単体だけでも 誰でも 簡単に 放送局を開設できる時代なのである。
●YouTube
●ユースト USTREAM中継
●ニコニコ動画(ニコ動)
●話題性のある掲示板などの情報
●ブロッガーと呼ばれるブログ記者も数多く存在。
●twitter やSNS
インターネットや いろいろなメディアなどを通して 種々 様々な 膨大な 情報が世界中を瞬時に飛び交う時代。
この恐ろしさは 以前から言われてきたことで 色々なところで実証されてきているいるものの 今回 インターネットの威力、映像情報のもつ恐ろしさを 改めて まざまざと実感することとなった。
インターネットの威力。このさき 一体 どれだけ進化するのか、 本当に恐ろしい時代となった。
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「なぜ12時間以上遅れて、自宅の机の上で起きた出来事(尖閣ビデオ流出)を、「記者が取材→紙面を編集→輪転機で印刷→トラックで配送→販売店から配達」と回り回って読まねばならないのか。まったく呆然とするほかない。」
「記者クラブ系メディアさえ押さえてしまえば、情報を統制できるという時代は終わっているのだ。」
烏賀陽 弘道 氏
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4803
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「文書のやり取りの多くが、インターネットを経由した電子メールによって行われ、個人が映像・音声等をYouTubeに簡単に公開でき、USTREAMで放送することも可能だ。インターネットは、瞬時に情報が飛び交い拡散される環境を実現した。」
郷原信郎氏
http://bit.ly/asPYbO
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「つまり、記者クラブメディアは自分たちの場合は「報道」であり、ネットなどの通信メディアの場合は「流出」としたいのであろう。それは単に記者クラブメディアの面子の問題であり、奢りに他ならない。少なくとも、米国では「ユーチューブ」はメディアのひとつとして認められている。そのメディアに権力側の捜査が入ったということは、言論の自由を脅かすことにつながるという危機感はないのだろうか。」
上杉隆 氏
http://diamond.jp/articles/-/10043
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「ネットの情報には信頼性がないと言っていたはずのテレビが、繰り返しユーチューブの画像を流していたのは奇妙な光景だったが、既存メディアとしても「これは国民に見せる価値のある映像だ」と判断したからだろう。」
山崎 元 氏
http://diamond.jp/articles/-/10106
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[ 2010/11/17 19:03 ]